ケーススタディ · 2020
1つのデザインシステムで、ブランドごとに語り分ける。
外資系自動車グループの日本公式サイトにて、傘下複数ブランドのホームページ保守運用、キャンペーンLPのデザイン・実装、追加機能開発を担当。クライアント折衝からクリエイティブディレクション、英語環境の国際チームとの協業まで一貫して担当した。
01 — 運用する対象
共通デザインシステム上で、傘下ブランドのキャンペーンを定期リリース。
クライアントは、日本市場で傘下複数ブランドを同じデザインシステム基盤の公式サイトで運営。親しみやすく日常的なブランドとスポーティでパフォーマンス志向のブランド──同じシステムを土台にしながらも伝えるべき声は異なる。新規LPと機能追加が、定期的なキャンペーンリズムで投入される現場だった。
02 — ブランド差の出し方
同じシステム上で、ブランドごとのトンマナを効率よく成立させる。
- デザインシステムは共通。コンポーネント単位での差別化は前提にできず、ブランド差はレイアウト・テンプレート・写真選定・情報密度で作るしかない。
- キャンペーンLPはカレンダーで動く。納期は厳しく、毎回ゼロから組む余裕はない。品質も落とせない。
- クライアント + 国際エンジニアチームの2言語環境。クリエイティブディレクションが、日本語のクライアント会話 → 英語のエンジニアハンドオフへ、両端で減衰せずに翻訳される必要があった。
03 — LP制作フロー
既存システム上のレイアウトとテンプレートで、ブランドの声を描き分ける。
傘下ブランドの特色を、レイアウトとテンプレートで表現する
傘下ブランドの特色を把握した上で、既存デザインシステムに則りつつ、レイアウトやテンプレートでブランドごとのトンマナを表現し、工数を抑えつつ品質を担保。コンポーネントやロゴを作り直すのではなく、既存パーツの組み合わせ・余白・写真トーン・情報密度の選択で、各ブランドの声を立ち上げる設計に振り切った。
クライアントとは英語環境の国際チームと並走
新規LPの直接的なクライアント折衝を担当し、一部英語で動くエンジニアリングチームと並走。クリエイティブディレクションの議論と、2言語にまたがるクリーンなハンドオフがリズムを持続可能にした。
04 — 出荷できる運用
工数を抑えつつ、ブランドに忠実なLPを安定して送り出す。
- 複数のキャンペーンLPを、共通デザインシステム上に構築・リリース。
- 既存テンプレートの活用で工数を抑制しながら、ブランドごとのトンマナを担保。共通システム上で2つの声が混ざらない設計を実装。
- クライアント + 国際チームの境界を英語で扱う実務経験──以降のプロジェクトの土台となった働き方。
05 — 表現と効率の両立
ブランド表現は、毎回の作り込みではなく運用の設計で守る。
この案件で扱っていたのは、単発のLP制作というより、複数メーカーの公式サイトを同じ基盤で動かし続ける仕事だった。ブランドごとの違いは、コンポーネントを増やすのではなく、余白、写真、情報密度、テンプレート選択のルールで作る。制作効率を落とさずにトンマナを守るには、個別ページの完成度だけでなく、次のキャンペーンでも再現できる判断基準が必要だった。