ケーススタディ · 2020—2021
動画配信のUIを、英語公用語のチームで磨く。
大手日本国内動画配信サービスにて、社内公用語を英語とする組織でのUXエンジニアリング。プレイヤーUI、レイアウト、小さなUX改善を反復──英語環境で複数チームのエンジニア・デザイナーと協働した。
01 — 担当した領域
多くの人が触れるサービスの「日常的改善」。
社内公用語が英語の組織における、大手日本国内向け動画配信サービス。リデザインではなく、反復的・日常的なUI/UX改善を担当するUXエンジニアとして参画。多くの視聴者に複利的に効く、小さな積み重ねが主戦場だった。
02 — 小さなUX改善
作るのは小さくても、視聴体験には積み重なって効く。
- マイクロ改善はダッシュボードに直接出ない。ホバー状態の良し悪し、トランジションの鋭さは「感じる」もので「測れる」ものではない。
- 多文化レビューには隠れた翻訳コストがある。ある言語で自明なUX意図が、別言語のレビュアーに届く頃には鈍る。
- 「日常的改善」には自然な終点がない。規律がなければ、チームは仕上げを永遠に追い、次の打ち手に進めない。
03 — 英語でのレビュー
UXの意図を、言語と文化をまたいで伝える。
プレイヤー・レイアウトUXを小さなループで改善
ストリーミングサービスは数千の小さなUX判断の積み重ねで成り立つ。タップターゲット、トランジションのタイミング、ホバー状態の置き場所──頻度高く、小さく、リリース後に観察する。「前より良いか悪いか」の議論を繰り返した。
デザイン↔エンジニアリングの境界を英語で行き来する
デイリーミーティング、デザインレビュー、コードレビューはすべて、多様な背景のエンジニア・デザイナーと英語で進行。培われた本当のスキルはJavaScriptではなく、言語と文化を超えてUXの意図をロスなく伝える能力だった。
04 — 現在につながるスキル
小さな違和感を扱う力。
- 多数のUI/UX改善を視聴規模の大きいサービスにリリース。
- 英語公用語チームでの稼働経験──以降のプロジェクトで複利的に効いているスキル。
- 「小さな改善を観察する」規律を内面化──現在のデザイン・プロダクト判断にも持ち込んでいる習慣。
この経験は、現在のプロダクトデザインにも残っている。派手なリデザインではなく、日々の操作で何度も触れる小さな摩擦を見つけ、作り、観察すること。英語でのレビュー経験は、Figmaや仕様の意図をチームに伝える時の精度にもつながっている。