ケーススタディ · 2026—現在
Excelの気軽さで、対局の記録を資産にする。
Tennは、三人麻雀・四人麻雀のリザルトをその場で記録し、プレイヤーごとの戦績として蓄積するiOSアプリ。入力の速さを最優先にしながら、集計・検索・共有・バックアップまでをひとつのプロダクトにまとめた。
01 — 入力を最優先にする
対局中に迷わない、表そのものの操作感。
起点は、リッチな入力フォームではなくExcelの表に近い気軽さ。四麻なら横スクロールなしで全員分を表示し、各ゲームの最後の1枠は合計0になる値を自動計算。マイナス入力とクリア操作もキーボード上からすぐ触れるようにした。
5〜6人が参加する日は、ゲームごとに休みのプレイヤーをセル単位で無効化する。順位集計は実際に参加した3人または4人だけを対象にするため、麻雀に存在しない「5着・6着」をデータに混ぜない。
02 — 記録を見返せるデータへ
合計値だけでなく、打ち方の輪郭が残る。
プレイヤーごとにゲーム数、平均順位、平均スコア、トップ率、連対率、累計チップを集計。三麻と四麻は混同せず、別のフィルターで評価する。累計リザルトと直近20ゲームのゲーム別スコアを並べ、長期の傾向と最近の波を見分けられるようにした。
特徴
- 三麻と四麻の戦績を分離
- ゲーム別推移は直近20件
- 各ゲーム・チップ行の合計が0になるように自動計算
03 — 探す・共有する・守る
入力したデータを、アプリの中だけに閉じ込めない。
過去のシートはプレイヤー名と同卓者で絞り込み。リザルト表やプレイヤー戦績は画像として共有でき、全データはJSONで一括エクスポート/インポートできる。端末内保存を基本にしながら、利用者自身がデータを持ち出し、復元できる設計にした。
- 共有:リザルト表とプレイヤー戦績を画像化し、LINEなどへ送れる。
- データ所有:プレイヤーと全対局をJSONバックアップとして保存・復元できる。
- プライバシー:アカウントや開発者サーバーを持たず、入力データは端末内に保存する。
04 — 個人開発を公開品質まで
小さな道具を、使い続けられるプロダクトにする。
UI、データモデル、集計ロジック、ブランド、App Store用スクリーンショット、バックアップ、プライバシー/サポート導線まで一貫して設計・実装した。AIを開発パートナーとして活用しつつ、麻雀特有のルールと実際の入力行動を基準に判断することで、個人的な道具を配布可能なプロダクトへ育てている。